昨日より少しだけ

コーヒーがおいしくなればいいと思って書いている

冬を迎え入れる儀式をしている

12月も中旬になりまして、だんだんと街のイルミネーションが輝きを増す頃になりました。

僕はというと相変わらず。クリスマスの予定も無し。年末の帰省のチケットもいい加減買っておかないといけない。でも、帰りにばったり綺麗な夕焼けなんかを見上げると「今日は歩いて帰ろうか」とか、どうせ乗ってきた車で帰らなきゃいけないのに、そんなことをうそぶいてスーパーに寄って帰ってしまう。

冬の空は一様のようでいて、その実ものすごく変化に富んでいるように思います。

晩秋から年の瀬にかけては日ごとに夕焼けが早くなり、近づいてくる本格的な冬に向けて寒さで空気が冴えわたっていきます。一方で年が明けた辺りからは、厳しさを増す寒さの中で空は少しずつ日を伸ばし、だんだんと春の匂いをまとい始めるのです。見上げる夕焼けはいつも同じような色をしていても、その色に混じっている季節の気配は別の物で、色味の変化が確実に時間の流れを感じさせてくれます。

白い息をマフラーの隙間から見つけると、つい大げさに溜息をついてみたくなる季節。年末に向けて忙しいから、部屋の大掃除が進んでいないから、クリスマスに予定が無いから、両親の顔を見るのがなんだか気まずいから。理由はなんだっていいんです。とにかく、吐き出した息が見えなくなって消える境目を確かめて、「もう冬だな」って呟いて、そうすることで初めて冬が始まる気がします。

そんな風に上ばっかり見て帰っているから、チケットのメモ書きにも思い当たらないのかもしれません。

 

最終更新:2019/12/10