夏が終わりはじめた
8月も下旬になると、未だ暑さは厳しいとはいえ、吹く風にどことなく秋が滲みだします。
夏休みの終わりを告げる風、季節の移ろいを告げる風なのです。
それぞれの季節にそういった移ろいは感じられます。5月の上旬は初夏の風、11月の半ばは乾いた冬の風、2月末には寒さの中にも春の朗らかさが空気に漂いだすのです。日々の忙しさにかまけている内に、季節は静かに流れていきます。
休憩がてら、何気なく外の空気を吸った時に、それを感じるのです。
過ぎていく季節が名残惜しく、愛おしくなる瞬間です。