目の前のことしかできないのだと知る
結局、僕の手は2つしかないし、この身体は1つだけなんだなと思います。
再確認、技術が発展すればするほど、目の前の選択肢は増えていって、何でもできるような気がしてきます。でも、そこから起こせる行動は必ず1つだけ。同時に2つは選べません。どこまで世界が広がっても、どんなに見識が深まっても、人ひとりにできることには限りがあります。
そんな、当たり前のようなことを、気付いたら見失っているような気がしていて。
立ち寄った本屋で手に取った文庫本を戻したりしています。「僕は選択肢を増やすことに躍起になっているのでは」と思うのです。結局1つしか選べないのなら、僕の手元にはそんなにいろいろ要らないのではないか……。達観しすぎかもしれません。