昨日より少しだけ

コーヒーがおいしくなればいいと思って書いている

急いては事を仕損じる

「焦ったって仕方がないのにね」と思います。

日常生活というのはなんだかやけにスピーディーで、遅れているわけでもないのに急がなきゃいけないような気分になってしまいます。誰かに「早くしてね」と言われたわけでもないので、必然理由も無くせかしてくるのは他でもない自分自身ということになるのですが、「なんだってこうどっしりと構えられないかな」と自分に嫌味を言いたくもなります。

「不安」とか「焦り」とか、そういう緊張感を担う感情というのは生きていく上で少なからず必要な感覚だと思うのですが、ある時ふとそういう感情に操縦されるように暮らしている自分に気付く事があって、その度に「ちょっと、立ち止まらなきゃなぁ」とお茶を淹れに台所に向かうんです。

感覚的な危機感は強力で、自分をより現実的でわかりやすい方へと駆り立てます。その過程で、自分の内側にあるどちらかというと曖昧で複雑な感情が、蔑ろにされてしまうことが多いです。本来、自分の感情も伴わないのに、何かをしても仕方がないはずなんですけどね。

熱い、コーヒーで寝ぼけた頭を、いつも覚まそうとしているのです。

 

最終更新:2020/01/11